アートコラム-第9回 染・織って?

遅ればせながらですが、
2011年となり、新たな年を迎えることとなりました。
本年はうさぎ年ということで、飛んで跳ねての飛躍の年になればと思っております。

本年もどうかお付き合い下さいますようお願いいたします。

第9回は染・織についてのコラムです。

近年のインスタレーション流行で、布を使用したインスタレーション作品が多くみられるようになったと感じています。
以前は、布の作品といえば、染たり織ったりという着物や壁掛けなどの製品的な物が多かったように思います。

染・織とは、染めたものを使って織ったり、織ったものを染めたりという、染めと織りは一体化したもののような認識になっています。
染めるにしても織るにしてもテキスタル(英語)という布の作品としてくくられると思います。
当然のことながら、布というのは、糸(様々な種類がありますが)というものを織り込んで布というものになります。
どいう糸をどういう風に織り込んでいくかということが布という作品になるわけです。
布自体が作品ですよね。
さらに、布と布をどう合わせて作品にしていくかということです。

生活していく上では、布というのは衣食住の衣にあたり、きってもきれない生活必需なものです。
全く普段は考えませんが、日頃から必ず接する布について簡単に考えてみたいと思います。

糸としては多くの種類がありますが、例えば

  • ・綿
  • ・絹
  • ・麻
  • ・羊

染める原料としては、例えば

  • ・草木(木の皮、藍、ウージ、紅茶などの茶葉、ヘナ、紅花)
  • ・果物(柿、ブドウ、ミカンなどの柑橘類、玉ねぎの茶皮)
  • ・鉱物(泥、べんがら、コバルト、墨)

これはほんのごくごく一例であって、現在では、化学繊維・化学染料も多く多種多様な織りと染色の世界となっています。
糸も数本をよって1本とする絹糸や、種類の違うものをよって1本にした毛糸など本当に多種多様です。
また、より方も織り方様々な上、さらには、染めと織りのデザインも多様ということで、染・織の世界は留まるところのない広がる一方となっています。

子供の頃、書道の時間にとびちった墨汁に白シャツが黒い点々でとれなくなったことはないですか?
あれもれっきとした染色です。
子供の頃は気にもせず大胆に汚していたので、ある意味とってもアートだったハズなのですが。。。

よく藍染って耳にしませんか?ジャパニーズブルーともいわれる海外でも人気の日本の代表的な染め

藍染牡丹 藍染宝尽
[画像左]「河内木綿の藍染(牡丹柄)」、[画像右]「河内木綿の藍染(宝尽くし柄」

参考までに

藍染め場 藍染め樽
[画像左]「藍染め場」、[画像右]「藍染め樽」

染める時によく見かけるのは、輪ゴムでくぐって染めたりしているのを見たたことありませんか

草木染(木) 藍染め樽
[画像左]「木の皮で染めた草木染」、[画像右]「草で染めた草木染」

ろうやのりを塗って染まる部分のデザインを決める型染め

紅型(染め中) → 紅型
独特のぼかしをする紅型 [画像左]「のりがついている状態」、[画像右]「のりを荒い流した状態」

種類も含め手法としては説明しきれません。

最近は手軽に染めれるキットや染料も多く出てますので、一度やってみるとよいかもしれませんね。

簡単なところでいえば、墨汁もそうですが、紅茶や玉ねぎの皮でも結構楽しめます。
小さな布やハンカチなどでやってみると良いかもです。

また、昔よく青写真って聞きませんでした?日光写真のことですが。
(サイアノともいわれていますが)
その青写真の感光剤も簡単に染めれて面白いです。
感光剤の液を塗って、太陽にあてておくと、紫外線に反応した部分が青くなります。
その後洗い流すことが必要ですが、簡単に布に染められますよ。
子供さんでも充分楽しいアート染めができちゃいます。

サイアノ写真1 感光中
サイアノ写真2 サイアノ染
色々な影が白く残り、紫外線に反応部分のみ青く染まる

少し前は、「羊毛フェルト」ブームになってませんでしたか?

羊毛フェルト 羊毛フェルトの鏡餅

関西でブームになってるという、「さをり織り」というのもあります。
ギーバタン、ギーバタンって絵本でも見るような簡単な織り機で、好きな糸を好きな風に織り込むというものです。
好きなところにダマを織り込んだり、色々な種類の糸や色や太さを全く気にせずを織り込む(挿し込む感じ)し、好きな大きさにできるので、難しいことを考えずに自分だけの織物になるのです。
さらに、織った布を色々合わせて鞄や服にするようです。
年配のオジサン達にも手軽さがうけて流行ってるようですよ。

さをり織り さをり織り

布だけでなく、絵に糸をつけたり、生け花にコラボしたり、本当に幅広い世界です。

逆にとても自由さがあって今かなり面白い世界だと思っています。

染・織でたいした説明はできていませんが、
ようは自由な発想で自由に糸と布を使ってみてはいかがでしょうか?


そういえば、子供の頃にみのむしの殻をめくって、色々な毛糸と一緒においておけば、カラフルなみのむしができてたこと思い出しました。
充分アートな遊びですよね。

染・織、糸・布を使えばインスタレーションも目の前かもしれませんよね。

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